ジャーマンカモミール

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ジャーマンカモミール

2016年7月29日 UP

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学名 Matricaria chamomilla(=Matricaria recutita)
キク科・1年草

ジャーマンカモミールは、
ヨーロッパ原産の昔から利用されてきたハーブ。
古代エジプトの医書『エバース古典』に、
カモミールが薬として使われていた
という記録が残っています。
さらに、お花の形が太陽に似ていることから、
太陽神に捧げる貴重な花として
崇めていたそうです。

夕方になると花びらが下方向にたたまれ、
朝日が昇ると太陽をいっぱい浴びようと
いっぱいに広げる姿が、
太陽と共に生きている感たっぷり!
古代エジプトの人も
そんなカモミールの姿を見ていたのかもしれませんよね。

ヨーロッパでは
ハーブティーといえばカモミールティー!
昔から常備薬を兼ねて
家庭で親しまれてきました。
その証拠に、イギリスの童話「ピーターラビット」にも
カモミールティー登場します。
日本でいう、どくだみ茶みたいな感じなのでしょうかね...
ちょっと違うかな。

ジャーマンカモミールが日本へ来たのは、
19世紀初頭、江戸時代。
オランダからはるばるやってきました。
その時のオランダ語名の
カーミレがなまって
日本ではカミツレと呼ばれています。

名前といえば、
学名の「chamomilla」は、
ギリシャ語で「地面に近いところで育つリンゴ」の意味。
白い可憐な花は
リンゴのような甘い香りがします。

ハーブとして使う部分はお花の部分。
鎮痙作用を発揮するフラボノイドのアピゲニン、
精油成分で消炎作用のあるカマズレン、
ビサボロールが含まれています。

胸やけ、胃炎、疝痛、生理痛、冷え性、不眠など
幅広い薬効があるとされています。
これだけ守備範囲が広いと、
とりあえず飲んでおこうかな、
という気持ちにもなるかも!?

ハーブティーはもちろん、
うがい薬として
口内炎や喉の痛みにも
使用することができます。
カモミールティーが苦手な方は、
カモミールミルクティーにするとGood!
ハチミツをいれるとより美味しくいただけます。
その他、
濃く煮出したカモミールティーの抽出液を
お風呂に入れたり、
乾燥させた花をハーブピローにしたりと
生活の色々なシーンで役立つハーブです。
ただし、キク科アレルギーの方は使用する際注意が必要です。

近縁種にローマンカモミール(Anthemis nobilis)があり、
同じような効能をもっています。
香りも同じくリンゴのような甘い香り。
ティーはジャーマンカモミールより
すっきりとした味わいです。
違いはというと、
ジャーマンカモミールは1年草、
ローマンカモミールは多年草。
開花期には花の断面で見分ける方法もあり、
ジャーマンカモミールの花の断面は空洞、
ローマンカモミールには空洞はありません。
どちらかわからない場合は、
お花を割ってみるのも良いかもしれませんね。

ローマンカモミールの仲間には
八重咲きのもの、
芝生のように用いる花の咲かないもの(ノンフラワー種)、
花色が黄色やオレンジで染色や花壇に用いられるものもあります。
ぜひ、ハーブガーデンに出かけて
ジャーマン、ローマンを見分けてみてください♪

文 田所かおり

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