ハーブをつくろう

自分でハーブを育ててみませんか?ハーブの育て方を紹介

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ハーブを育てる方法には
大きく分けて2パターンあります。
種を播いて自分で苗を作る方法と、
園芸店などで苗を買って育てる方法です。

苗づくりに自信がなくて、
ものすごく心配な方は、後者をおすすめしますが、
種から育ててみようかなと少しでも思った方は
挑戦されてみてはいかがでしょうか。
バジルなどのキッチンハーブは、
間引いた双葉くらいの小さな葉っぱも
サラダなどに利用できます。
小さな葉っぱでも香りを楽しむことができますよ。

種から育てる方法も2パターンあります。
容器に種を播いて苗を育て、苗を花壇や畑、鉢に定植する方法と、
花壇や畑、鉢に直播きし、そのまま育てる方法です。

一般的に細かい種子のものは
直播きよりも移植栽培向き。
なるべく長い期間ハーブを楽しみたい方にも、
室内で苗を育て、外が暖かくなった頃に
苗を定植する方法がおすすめです。

一方、苗の管理が面倒という方や
ハーブの中には、ディルやフェンネルのような直根性のものは
移植を嫌うものがありますので、
そのような場合は、
直播きすることをおすすめします。

今回は、定植を前提とした播種から発芽までのポイントをご紹介します。
直播きの方法については、2つ先の回で取り上げますね。

◆種を播く土について
まき土は、水はけがよく、
肥料成分、病気や害虫、雑草の種子が混ざっていない
清潔な土が好ましいです。
手軽に手に入るものとしては、
ピートバンやジフィーセブンなど
市販のキットがおすすめです。
(暖かくなってから畑や花壇、鉢に定植する前に
育苗用のポリポットに移植が必要です)

種まき用の培土も販売されています。

自分でまき土をブレンドする場合は、
無機質の土(パーライト、小粒赤玉土など)、
有機質の土(腐葉土、パーライトなど)を
2:1くらいの割合で混ぜ合わせたものを
用意しましょう。
ビニル袋に全ての土を入れて、
空気を入れて膨らませた状態で振るとよく混ざります。

水分量は、土を握った時にぐっとまとまるような
弾力が感じられる程度を目安に調整しましょう。
畑や花壇、鉢に定植する前に
移植が面倒な場合は、
ある程度大きめの穴のセルトレイやポリポットを用意すると
播種から定植までそのまま管理することができます。

◆種まきのタイミングについて
種類によって、発芽適温が異なりますが、
種子袋を見ていただければ、
大抵のものには適温が書いてありますので
そちらを参考にしましょう。
書いてないものにあたってしまった場合は、
温帯が原産のハーブは15~25℃、
熱帯が原産のハーブは20~30℃くらいです。
ここから外れた温度域で発芽させようとすると、
発芽する前に種が腐ってしまうので、
気をつけてくださいね。

北海道では地域にもよりますが、
5月下旬から6月くらいが定植に適した時期です。
育苗には、60から90日かかりますので、
定植時期から逆算すると、
播種は3月中旬から4月上旬が適当です。

発芽させる環境、育苗する環境を考慮してみてください。

◆種のまき方について
ピートバンなどの平らな播き床に種をまく場合は、
浅い溝をつけて条(すじ)まきをしたり、
全面に平均にばらばらに播く方法がおすすめです。
その他、一定間隔に数粒播く方法もあります。
1箇所に種がかたまらないようにしましょう。

セルトレイやポリポットに播く場合は、
2~3粒播きましょう。

ハーブの種の中には、
指でつまめないようなとっても小さい種があります。
ハガキなどの厚めの紙をふたつ折りにし、
折り目に種をおいて、
ハガキを軽くたたいたり、
ピンセットを使って種を落としたりする方法がおすすめです。

種には、光発芽種子、暗発芽種子といって、
発芽するときに光が必要な種子、
暗いところでないと発芽しない種子があります。
種の袋をよく読んで播きましょう。

◆種まき後の管理
発芽するまでは絶対に乾かさないようにしましょう。
また、一度に大量のお水を播くと、種が動いてしまいますので、
水の粒が細かく、やさしく出る霧吹きやジョウロを使うと良いでしょう。
発芽するまでの日数は、
早いもので3~4日、
一般的には2週間くらいが目安です。
中には、数年後に発芽するものや、
同じ種類でも一斉に発芽しないものもありますので、
気長に待ってあげてください。

発芽したら、日光に当ててくださいね。


文 田所かおり

ハーブの生活型

2016年10月25日 UP

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ハーブには、色々な生き方があります。
人間も様々!?ですが(笑)、
ハーブの生き方も様々で、種類や品目によって
その生活型が決まっています。

春に種から芽が出て、夏に花が咲いて、
秋に種ができて、冬に枯れる・・・
というパターンだけじゃないのです。

どのような生活型があるのかというと、
まず大きな分類として
木本、草本に分けられます。
茎が木のように固くなることを
木化と言いますが、
木化するものを木本、
木化しないものを草本と呼びます。

背が低くても木になるものは木本。
背が高くても木化しなければ、草本です。
木本だと公園に植えられている木を思い浮かべますか?
草本は道端の草を思い浮かべる方が多いかもしれませんね。
それも確かに正解です。

それでは、突然ですが、
バナナは!?草本!?木本!?

バナナの木を思い出してみてください。
バナナの木は人間より背が高くなりますが、
木化していないので、
分類としては草本なのです。
ということで、草本、木本の分類は、
木化するかどうかということになります。
ハーブから脱線しましたが、
分類の説明として。

茎が木化しない草本の中で、
さらに、一年草、二年草、多年草に分けることができます。

一年草は、種を播いてから
1年以内に開花し、枯れる生活サイクルの植物。
一番イメージしやすいタイプでしょうか。
このタイプのハーブは、毎年種を播くことになります。
例えば、ナスタチウム、ボリジ、
ジャーマンカモミール、チャービル、ディル、
コリアンダー、シソなどがこのグループです。

二年草は、種子を播いてから枯死するまでに、
1年以上2年以内で終わる生活サイクルの植物のこと。
例えば、春に種を播いて、苗の状態で冬越し、
翌年花が咲くような生活パターン。
パセリやキャラウエイが該当します。
ハーブとして利用する場合は、毎年種子を播いて育てます。

多年草は宿根草とも呼ばれ、
一年草のように花が咲いたら枯れてしまうのではなく、
根株は残って冬越し、春になったら芽を出す、
というサイクルの植物。
地上部が枯れて根株だけで冬越しするものと、
地上部が枯れずに冬越しするものがあります。
例えば、マロウ類、オレガノ、キャットミント、ヤロウ、
セージ、レモンバーム、ラベンダー、ミント類
などがあります。

草本はここまで。
お次は木本です。
木本のハーブ、思い浮かぶでしょうか。
おなじみのタイム、ローズマリーも実は木本なのです。

木本の中でさらに分けると、
木本は1シーズンで命が終わらない多年生ですが、
葉が落ちるもの(落葉性種)と、
葉が落ちないもの(常緑性種)に分けることができます。

落葉性種には、レモンバーベナ、エルダー、
常緑性種には、タイム、ローズマリー、
ヒース、ローリエ、などが該当します。

ハーブのライフサイクル、いろいろなパターンがありますよね。
あなたの育てているハーブの特性はわかりましたでしょうか。
一年草と思っていたハーブが、多年草とわかったら、
上手に冬越しして来年も大事に育ててみてくださいね♪


文 田所かおり

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ハーブと一言で言っても、生まれ故郷は様々。
世界各地で野生種の中から
生活に役立つものが選び出されてきました。

長年、人々に利用されながら
改良を加えたれたものもありますが、
多くは自生していたものそのまま。
だから、ハーブにも生まれ故郷のような
居心地がよい環境と、
苦手な環境があるのです。

ハーブの生まれ故郷(原産地)の環境を
気候タイプ別にご紹介!

ちょこっと名前が堅苦しい感じになりますが、
お目当てのハーブはどんな環境が好みか
チェックしてみてくださいね♪

◎地中海沿岸タイプ
地中海といえば、青い海と白い壁の建物、
オリーブオイルにレモン・・・
そんなイメージですが、
気候は、偏西風の影響で冬が暖かく7~8℃
夏は20~25℃と
比較的涼しく乾燥しています。
この地域の植物は
乾燥に耐えられるよう
毛が生えていたり、葉が硬いのが特徴。
オリーブの木を思い出していただければ
わかりやすいでしょうか。
このタイプのハーブは、
ラベンダー、ローズマリー、セージ、
マロウの仲間、タイム、サントリーナ、
ケーパー、カモミール、オレガノ、マジョラムなど。
このタイプのハーブを育てるには、
高温多湿と冬の寒さ回避がポイント。
北海道では、高温多湿にそれほど気をつけることは
必要ないかもしれませんが、
冬の寒さに耐えられないものも。
ローズマリーなどは鉢上げして
室内で冬越しさせてあげたほうがよいでしょう。

◎ヨーロッパ中緯度地帯タイプ
都市でいえば、ロンドンが代表的。
樹木では、ブナ、ニレ、オークなどが育っているエリアです。
夏は涼しく、冬も暖流と偏西風によって
暖かい空気が送られていて、
降雨量は年間通して安定していて少なめなので、
ジメジメした暑さは嫌います。
このタイプのハーブは、
アンジェリカ、ルバーブ、セロリ、
クリーピングタイム、ホップ、タラゴンなど。
こちらも冬の寒さ回避がポイント。
北海道でも道南から道央にかけて一部地域で
気候が似た場所があります。

◎東南アジア&中米タイプ
午後になるとスコールが降るこの地域。
一年を通して雨が多く、
年平均気温が20℃を超えます。
いわばジャングルのような気候。
高温多湿には強い反面、寒さが大嫌い。
このタイプのハーブは、
バジル、レモングラス、レモンバーベナ、
ローゼル、パイナップルセージ、ジャスミン、ターメリックなど。
少し寒くなりだしたら
早めの対策が必要ですね。
乾燥にもご注意ください。

◎東アジア&日本タイプ
いいタイプがやってきました。
あまり気を使わなくてもいいという(笑)
ですが、北海道の寒さはかなり厳しい地域もありますので、
冬の防寒対策はお願いします。
特に、冬越しは雪の下にならずに、
凍てつく空気にさらすのはアウトです。
一応気候を説明しますと、
モンスーン気候といわれる地帯で、
夏は熱帯のように高温多湿となり、
冬は寒く乾燥気味。
このタイプのハーブは、
ミツバ、ワサビ、ミョウガ、サンショウ、
クコ、ドクダミ、シソ、ガーリック、
アサツキ、フキ、ハマナス、フジバカマなど。
おなじみの植物が並びますね♪

さて、お目当てのハーブの故郷は
わかりましたでしょうか?
ハーブ達の好きな環境を作って
上手に育ててあげてくださいね♪

*写真はイメージです。

ハーブはもともと自生する植物。
初めての方でも少しの手間で
育てることができるものがたくさんあります!

広いお庭がなくても大丈夫。
鉢植えやプランターで育てることができます。
日当たりの良いスペースがあれば、
難しいことは考えず、
まずはお気に入りのハーブを育ててみませんか。
摘みたてのハーブは香りも風味も新鮮。
日々の暮らしを豊かにしてくれますよ♪

<用意するものは5つ>
・ハーブの苗
・土
・鉢
・鉢底石
・三角コーナー用のネット
(・鉢皿 必要に応じて)

◎ハーブの苗
苗選びのポイント
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(1)葉の色が鮮やかな緑色で枯れていないもの。
(2)こんもり、がっしりしたもの。徒長したもの(葉と葉の間が伸びているもの)は避けましょう。
(3)病害虫がいないもの。
(4)株元がぐらぐらしていないもの。
丈夫で比較的育てやすいもの:タイム、セージ、バジル、ミント
ハーブの中には名前が同じでも食用ではなく観賞用の種類のものがあります。お料理に使いたい場合は、食用の表示があるものや、店員さんに確認してから購入しましょう。

◎土
はじめのうちは、ハーブ用もしくは野菜用として市販されている培養土がおすすめです。
慣れてきたら、いろいろな種類の土をブレンドして、育てたいハーブの自生地の環境と同じような特性の土を作ってみるのも良いでしょう。

◎鉢
市販の苗より一回り大きい鉢を用意しましょう。
多くの苗は、3号ポット(直径9cm)に植えられているため、一回り大きい5~6号鉢(15cm~18cm)が良いでしょう。

◎鉢底石
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軽石や黒曜石など、鉢底にひくための石を用意しましょう。量は、鉢底が隠れるくらいあれば大丈夫です。園芸用品店だけでなく100均でも手に入れることができます。

<植え付けの手順>
(1)三角コーナー用のネットに、鉢底が隠れる位の鉢底石を入れ、鉢底に平たく敷き詰める。この時、後で鉢底石だけ取り出せるように三角コーナーの口をホッチキスなどでとめておくと便利。
(2)苗を置いたときに、鉢の縁から3~4cm下まで土が入るくらいを目安に、ちょうど良い高さになるくらいまで土を入れる。
(3)ポットから苗を取り出し、鉢の中央におき、周りから隙間なく土を入れる。この時、葉や成長点(新しい葉が出てくるところ)が埋まらないように気をつける。
(4)鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水をやる。
鉢に植え替えてから1~2日ほどは半日陰に置いておくとよい。

<水やりのポイント>
表面の土が乾いたら、鉢底から余分な水が流れ出るくらい水をやります。鉢皿に溜まった余分な水は捨てましょう。
表面の土が乾かないうちに水をやると、根腐れをおこしてしまいます。土や植物の状態を観察してお水をあげてください。

<収穫のポイント>
葉が出ているうちは何度でも収穫することができます。タイム、セージ、バジル、ミントなどのハーブは、摘んであげることで脇芽が出てまた収穫できるようになります。残った枝には必ず葉が残るようにしましょう。

丈夫で初心者でも育てやすいハーブ。
基本的な管理のポイントを押さえて、
香り豊かなハーブ生活を楽しんでくださいね。


絵・文 田所かおり

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