ハーブの魅力

ハーブのもつ効能などハーブの魅力をご紹介

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アーティチョーク

2016年12月16日 UP

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学名 Cynara scolymus
キク科・多年草
和名 朝鮮アザミ

和名が朝鮮アザミですが、
朝鮮とは全く関係がなく、
原産地は地中海沿岸です。

見た目は大型のアザミ。
紫色の大きな美しい花を咲かせます。
時々、お花屋さんでも
雰囲気のある出で立ちの花を
見かけますよね♪

いいね!農style 豊滝農場のハーブガーデンでも
アーティチョークを栽培しています。
栽培2年目の今年は、1つ花が咲きました。

アーティチョークは、
野菜としても知られており、
花のガクを食べる
ちょっと変わった野菜です。
つぼみを茹でて
ガクの付け根を歯でしごいて食べます。
そら豆やアスパラガスに似た香りで、
ホクホクとした食感です。

アーティチョークの仲間に
カルドンという野菜もあります。
カルドンからアーティチョークが
改良されました。
花はそっくり。
刺の有無で見分けることができ、
葉の縁に刺があるものがカルドン。
刺がないものがアーティチョークです。

カルドンもアーティチョークと同じように
つぼみが食べられ、
さらに、とうが立つ前の葉柄(葉の茎)が軟白したものを
茹でたり煮たりして
食べることができます。

アーティチョークを
ハーブとして利用するのは葉の部分。
ちょっと、いや、それなりに苦いです。

ヨーロッパでは、薬用ハーブとして知られ、
ギリシャ・ローマ時代から
肝機能の促進胆汁分泌の促進を目的として
使用されてきました。
その名も「胆石のハーブ」。

科学的にも効果が実証されていて、
カフェ酸誘導体のシナリンや、
苦味のあるセスキテルペンラクトン類のシナノピクリンが
作用の中心となる成分とされています。

この苦味が、消化器の働きを助けるだけでなく、
神経的なトニック効果も期待できるということで、
夏バテや神経性の食欲不振の時にも
オススメです。

作用がマイルドとのことで、
子供にも用いられるようなのですが、
子供がハーブティーを飲むには、
苦味を感じにくくするなど、
なにか工夫が必要かもしれません。

大人の皆様!
特にお酒好きのあなた!
苦いのが嫌だとかおっしゃらずに、
ぜひアーティチョークのハーブティーを
飲んでみてはいかがでしょうか。

アーティチョークやキク科アレルギーの方、
その他、胆道閉鎖、胆石をお持ちの方は
医師にご相談くださいね。

それでは、今日はこの辺で。


文 田所かおり

エキナセア

2016年10月21日 UP

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学名 Echinacea angustifolia,
Echinacea pallida
Echinacea purpurea
キク科・多年草
和名 ムラサキバレンギク

この花を見たことがあるでしょうか。
もしかすると、
花壇で見たことがある方も
いらっしゃるかもしれません。
ピンク色の花びらと、
真ん中のハリネズミのような
トゲトゲが印象的なこちら。
実はハーブです。

エキナセアは、
「インディアンのハーブ」と呼ばれ、
北米の先住民が最も大切にしたハーブ。
万能薬のような使われ方で、
重宝されていました。

現在は、天然の抗生物質と呼ばれるエキナセア。
研究が進んでおり、
抗体反応を高める、
ウイルスに抵抗するための
インターフェロンの数を増やしたり、
白血球を刺激して感染症を抑えることなどが
わかってきているようです。
ちょっと難しいですね。
もう少しわかりやすく言うと、
免疫力をアップさせたり、
ウイルスに抵抗する力がアップする
ということです。

ハーブとして使うのは、地上部、根部。
乾燥させたもので、
ハーブティーをいれるのが一般的です。
お口に合わない場合は、
はちみつを加えたり、
緑茶などとブレンドするのがオススメ。

私は、風邪をひいた時に
ハーブティーをいれて飲んだり、
濃い目に入れたものでうがいをします。

キク科の植物なので、
キク科アレルギーがある方は、
まれにアレルギー反応が出ることがあったり、
人によっては、軽い胃のむかつきやめまい
吐き気を催す場合があるようですので、
使用の際には十分お気をつけください。

自分で育ててみようと思われた方、
エキナセアには沢山の園芸種があり
花の色も様々。
ムラサキバレンギクには
9種類の植物が含まれるのですが、
ハーブとして使われているのは、
Echinacea angustifolia
Echinacea pallida
Echinacea purpurea
こちらの3つ。
ハーブとして利用する場合は、
学名を必ずチェックしてみてください。
一番育てやすいのは、Echinacea purpurea。
ぜひ種から育ててみましょう!

ハーブを勉強していて思うのですが、
最初は「単なる草」なわけで、
体に良い効果があるかも知れないし、
毒が含まれているかも知れない。
きっと、色々試すうちに、
毒に当たってしまわれた方も
いらっしゃると思うのです。。
そんな犠牲も含めた
大昔からの積み重ねが
生活の中に溶け込んで、
今に伝わるハーブ。

現代の研究でエキナセアの効果が
科学的に効果が証明されたことは
凄いことだと思います。

最初に、エキナセアの効果に気づいた
先住民のドヤ顔を見てみたい(笑)
今回はこの辺で。


文 田所かおり

コモンタイム

2016年9月 1日 UP

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学名 Thymus vulgaris
シソ科・常緑小低木
和名 タチジャコウソウ

タイムと聞いて、
「勇気」という言葉を思い浮かべる方は、
ハーブ通ですね!

そうです、タイムは、
古代ギリシャ・ローマ時代の人たちにとって
勇気、品位、優雅の象徴でした。
当時、「タイムの香りのする人」というのは、
男性にとって最大の褒め言葉でした。
そして、中世の婦人たちは、
スカーフに蜂とタイムを刺繍し
勇者に贈ったと伝えられています。

タイムは、ヨーロッパ南部原産のハーブで、
数あるハーブの中でも抗菌力の強いハーブ。
あの小さな葉の中にとても大きな力を持っています。

その抗菌力を利用して、
古代エジプトでは、
タイムに含まれる揮発性のオイルを
ミイラの防腐剤として利用したといいます。

薬用という意味では、
ギリシャ人は神経痛の緩和に、
ローマ人は抑うつの治療に、
中性ヨーロッパやイングランドでは、
消化不良からリウマチ、月経痛など
様々な症状に利用されており、
風邪やインフルエンザの患者に
タイムティーが出されていたそうです。

現在、欧米のハーブ治療の専門家たちは、
咳、風邪、インフルエンザ、気管支炎、喘息などに
用いています。

昔から、文化によって使い方は違いますが、
抗菌作用がありそうだということは
なんとなく経験からわかっていたのかもしれませんね。

さて、抗菌作用などの効能に注目しましたが、
タイムはお料理でもとても重宝するハーブです。

お肉、お魚の臭み消しや、
煮込み料理に入れるブーケガルニ(香草の束)にも、
パセリやローリエなどと一緒に
使われるハーブです。
また、タイムの香りを移した
ハーブオイルやハーブビネガーも
作っておくと、ささっと使えて便利です。

タイムは、ごく少量でも香りが持続しますので、
加減しながら加えてくださいね。

うがい薬からお料理まで、
幅のある使い方ができるタイム。
育てやすいいので、
みなさんもぜひ栽培に挑戦して、
色々な用途で使ってみてください♪


文 田所かおり

ジャーマンカモミール

2016年7月29日 UP

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学名 Matricaria chamomilla(=Matricaria recutita)
キク科・1年草

ジャーマンカモミールは、
ヨーロッパ原産の昔から利用されてきたハーブ。
古代エジプトの医書『エバース古典』に、
カモミールが薬として使われていた
という記録が残っています。
さらに、お花の形が太陽に似ていることから、
太陽神に捧げる貴重な花として
崇めていたそうです。

夕方になると花びらが下方向にたたまれ、
朝日が昇ると太陽をいっぱい浴びようと
いっぱいに広げる姿が、
太陽と共に生きている感たっぷり!
古代エジプトの人も
そんなカモミールの姿を見ていたのかもしれませんよね。

ヨーロッパでは
ハーブティーといえばカモミールティー!
昔から常備薬を兼ねて
家庭で親しまれてきました。
その証拠に、イギリスの童話「ピーターラビット」にも
カモミールティー登場します。
日本でいう、どくだみ茶みたいな感じなのでしょうかね...
ちょっと違うかな。

ジャーマンカモミールが日本へ来たのは、
19世紀初頭、江戸時代。
オランダからはるばるやってきました。
その時のオランダ語名の
カーミレがなまって
日本ではカミツレと呼ばれています。

名前といえば、
学名の「chamomilla」は、
ギリシャ語で「地面に近いところで育つリンゴ」の意味。
白い可憐な花は
リンゴのような甘い香りがします。

ハーブとして使う部分はお花の部分。
鎮痙作用を発揮するフラボノイドのアピゲニン、
精油成分で消炎作用のあるカマズレン、
ビサボロールが含まれています。

胸やけ、胃炎、疝痛、生理痛、冷え性、不眠など
幅広い薬効があるとされています。
これだけ守備範囲が広いと、
とりあえず飲んでおこうかな、
という気持ちにもなるかも!?

ハーブティーはもちろん、
うがい薬として
口内炎や喉の痛みにも
使用することができます。
カモミールティーが苦手な方は、
カモミールミルクティーにするとGood!
ハチミツをいれるとより美味しくいただけます。
その他、
濃く煮出したカモミールティーの抽出液を
お風呂に入れたり、
乾燥させた花をハーブピローにしたりと
生活の色々なシーンで役立つハーブです。
ただし、キク科アレルギーの方は使用する際注意が必要です。

近縁種にローマンカモミール(Anthemis nobilis)があり、
同じような効能をもっています。
香りも同じくリンゴのような甘い香り。
ティーはジャーマンカモミールより
すっきりとした味わいです。
違いはというと、
ジャーマンカモミールは1年草、
ローマンカモミールは多年草。
開花期には花の断面で見分ける方法もあり、
ジャーマンカモミールの花の断面は空洞、
ローマンカモミールには空洞はありません。
どちらかわからない場合は、
お花を割ってみるのも良いかもしれませんね。

ローマンカモミールの仲間には
八重咲きのもの、
芝生のように用いる花の咲かないもの(ノンフラワー種)、
花色が黄色やオレンジで染色や花壇に用いられるものもあります。
ぜひ、ハーブガーデンに出かけて
ジャーマン、ローマンを見分けてみてください♪

文 田所かおり

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